門外不出の少林寺気功を日本で指導

日本で気功や武術を教える

「日中友好会館は、日本に来てからすべてのスタートを切った場所です」と秦西平氏は当時を振り返ります。

1993年、35歳の時に中国政府の派遣研究員として来日し、東京大学客員研究員として多忙な毎日を送っていましたが、日々修行を続けることは何より大事なことでした。日中友好会館の屋上で武術と気功の練習を行うことを日課としていました。

この練習の姿を見ていた日中友好会館の職員は、様々な活動やイベントで、演武や講演を頼むようになりました。そのような機会を通して、沢山の日本人と知り合い、日本で気功や武術を教えたり、外気施術を行うようになりました。また川口の日中友好協会に縁ができ、川口でも気功や武術を教える教室ができました。

そして氏の関心の中心は、しだいに武術から医療気功へと移っていきました。「少林寺で習得した伝統的な心身健康法を日本の皆さんに伝え、心と体の健康に寄与すること。それは武術よりもはるかに人の役に立ち、喜ばれるものと感じています。」

門外不出の少林寺気功を日本で指導

始めは、広く一般の人を対象とした、入門編の気功法を教えていましたが、1997年から嵩山少林寺の理論体系に基づく気功指導員養成コースを開設し、本格的に少林寺気功を日本で指導することになりました。

当初、少林寺気功は門外不出の秘伝であり、公開が許されていませんでしたが、少林寺では検討委員会を開き、議論の末に許可を出してくれました。少林寺の気功を本格的に寺の外で教える、しかも外国人に少林寺の秘伝を公開する、ということは少林寺の長い歴史の中でも初めてのことです。当然ながら受講生には少林寺の禅の精神の理解と、人格的な清廉さを求めています。

(写真)気功練習

気功練習

テレビや雑誌にも登場

1998年には世田谷中学校の体育館で、第1回目の少林寺気功武術大会を開催しました。各教室の生徒らが一堂に会して交流を深め、また日ごろの練習の成果を披露するというものです。このような発表会は現在まで続き、毎年、春・秋の2回、少林寺気功武術祭りを開催しています。

この頃、テレビや雑誌の取材依頼が多数来るようになりました。特に武術雑誌「武芸」(現「秘伝」)には、巻頭特集として大きく取り上げていただき、現在まで長くお付き合いをいただいています。また日本テレビにも大きなご縁があり、朝の健康番組として、2年間、テレビで気功の指導を続けさせていただきました。

(画像)CS日本の番組「秦先生の少林寺健康法」

CS日本の番組「秦先生の少林寺健康法」

(画像)雑誌「武芸」の表紙に登場

雑誌「武芸」の表紙に登場

秦 西平(チン・シーピン)のプロフィール